2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

日本人はわがままな人が好き

ずっと前から、そういう感じがしていた。日本人はいつも周りを気にして、浮かないように常に気を配り、周りと合わせることを第一義とするとされていて、実際にその通りなんだけど、それだけに本当はわがままな人が大好きなのだ。「出る杭は打たれる」なんて…

レイシズム

このあいだ、石原の人種差別の話をしていたら、「それは人種差別ではなく、民族差別だ」と言われた。そりゃそうなんだけど、どう考えてもあれは「レイシスト」でしょ、と言うと、だからレースじゃないからレイシズムでもない、と。そりゃ語義的に言えばそう…

日本人の平均寿命

むかし西丸震哉という人の41歳寿命説というのが話題になったことがあるそうだけど、今のところ日本人の寿命はちっとも縮まってないようですね。ただ、これからはきっと縮まっていくと思いますよ。あるところで急に縮まるのではないかな。それは西丸さんの言…

憎むな、殺すな、糺せよ

wikipediaで見たのだけれど、川内康範は「おふくろさん騒動」のあと、月光仮面の小説版を変えたのだそうだ。 〈川内は月光仮面のテーマとして「憎むな、殺すな、赦しましょう」としていたが、この一件以降に小説版の再版が行われた際は「憎むな、殺すな、糺…

筒井康隆「漂流」で

http://book.asahi.com/hyoryu/ 朝日の書評で筒井康隆が『アウル・クリーク橋の一事件』という短編を紹介していて、たしかにこれはおそろしいと思い、ぐぐってみたら翻訳を載せている人がいた(原文はプロジェクト・グーテンベルクにおさめられている)。誉…

勝目梓『小説家』と西村賢太

評判が良いようなので『小説家』読んでみました。 どうも私は小説じたいがとっても好きというわけではないので、すごーく面白かった!と思うハードルが高いようです。目が肥えてる、というわけではありません(目が肥えるほどたくさん読んでいない)。もとも…

新しい意味での民族主義

youtubeで見た「曲がり角に立つ 平成の右翼」というNONFIXドキュメンタリー(たぶん90年ぐらい)のラストで、ジャーナリストの猪野健治が言ってたことをよく思い出す。「右翼、左翼という言葉はそう早急にはなくならないだろうが、やがて死語になる時代が来…

本宮ひろ志は徒党を組む

『ニッポン不公正社会』(斎藤貴男・林信吾)という対談本を見てたら、こういうことが書いてあって、笑ってしまった。そうかもしれない。 さ:(略)梶原一騎の漫画みたいに生きたかったから。あれ全部一匹狼じゃない? だから本宮ひろ志の『男一匹ガキ大将…

嵐山光三郎『桃仙人』

荒俣宏編集の『知識人99人の死に方』というムックで深沢七郎がものすごく変な人だと知って、深沢の思い出を綴ったというこの本を見てみた。普通に回想録かエッセイにすればいいのに、なぜか小説仕立てで、そのせいで読みにくい(あまり、うまい小説とはいえ…

青山七恵『ひとり日和』 いかにも芥川賞(いか芥)

(2年ぐらい前にメモしてたのが出てきたので、古いけど) 07年の芥川賞受賞作だそうで、もう、すごく、いかにも芥川賞(昨今の)という感じだった。選考委員の中でも石原&村上が絶賛して、山田詠美が否定的だったとのことで、まあオヤジ受けするというか、…