神林長平の本棚

 「本棚2」という本を読んだ。私はもともと荷物をためやすいタイプで、部屋探しの度に絶対条件は「荷物が入る部屋」だった。しかし去年の、4ヶ月に3回の引越しをした時に考えを変えて、もう身の丈にあった荷物だけにしようと決めた。だけど、見るのは好きです、天井までの一面の本棚に溢れかえる夥しい本。こういう写真見てたらほっとします。せめてお金の余裕のある人くらいは、こうあってほしいもんね。
 中に神林長平の本棚の写真が載っていた。もちろん膨大な量があるのだけど、一角に猫本コーナー(コーナーといっても相当な量)があるのだった。以前ここに書いたことのある野澤謙「ネコの毛並み」がある! 他にも「招き猫の文化誌」「ネコ的な遺伝子」吉本隆明の「なぜ、猫とつきあうのか」、岩合光昭の猫ポストカードブックは古い本だけど私も同じのを持ってるぞ。ほとんど猫本の中に「ニッポンの犬」とか「りっぱな犬になる方法」もある。それらの本の前にちょこんと立てかけてあるのが、「大事なことはみんな猫に教わった」という絵本のおまけについていた缶バッジ。これはずいぶん古いものですよ。私もついこの間まで持っていたけど、ほんとについこの間、荷物整理の際に捨てちゃった。神林長平が同じもの持ってると知ってたら置いといたのにな。
 菊池秀行の本棚にムーがずらーっとあるのも可笑しかった。そりゃそうだよなあ。
 「大事なことはみんな猫に教わった」だけど、「電話に出なくてもいい」っていうのがよかったなあ。