ロジャー・パルバース

 いつものように夜更かしをしてラジオ深夜便をBGMにしていると、ロジャー・パルバース宮沢賢治の話をしていた。宮沢賢治には宗教色(日蓮宗)の色が濃いが、これは日本文学には珍しいことなのだと言う。日本人はどちらかというと、谷崎や川端にみられるような美学を好み、正しい道はひとつ、といったものを好まないのだと。
 なるほど、「正しい道はひとつ」という思想を好まないというのはいえてるなと思ったが、日本でも(舶来の)宗教色の濃い遠藤周作とか三浦綾子とかがいるけどどうなんだろう。正しい道を描くというよりは、罪そのものについてや罪悪感を描くことが多いのかな。
 パルバース氏は、三島が生きていたら絶対にノーベル賞を取っていたと言っていた。あれだけノーベル賞を欲しがっていた三島だけど、私兵作ってたし、人道活動を評価する今のノーベル賞が取れたかどうか…。
 なんとなく遠藤周作三浦綾子を同じように考えてたけど、wikipedia見たら遠藤はカトリック、三浦はプロテスタントだった。