姜尚中『悩む力』のバカ売れ

 トーハン2008年年間ベストセラー 新書・ノンフィクション部門3位ですよ。新聞の全面広告でも、陰影たっぷりでアゴに手を当てて悩む姜先生のお写真拝見しましたが、全面アップ写真には驚いたなあ。どこまで人気者やねん!と。

 クレオパトラやないけど、姜尚中がもしハンサムじゃなかったら、と思わざるを得ないよなあ。もしハンサムじゃなかったら新聞の全面広告もなかったし、女子大生からオバチャンまでキャー、ということもなかったし、果たして今ほど売れていたんか…。確か早稲田卒なのに東大の先生になった頭脳の方はよう知らんが(ほんまに、よくわからんのだ。本は学術書じゃないけど何冊か読んでるし、朝生でも何度も見たことあるけど、ほんまに、ようわからん…)スター性があることだけは確かだ。顔に加えて、あの声。聞く者を麻薬のようにうっとりとさせる(私はしないが)眠くなるほどゆったりと低いあの声。

 何年か前(かなりずっと前)立命館であった講演会に誘われて行ったことがある。姜先生、黒のタートルに革ジャンで登場。会場は超満員。聞き役の文先生が「どうせ私は刺身のツマですからね」とスネていたのが忘れられない。せま〜い在日言論界でも、昔からスターだったに違いない。昔から「アゴに手」だったのかなあ。