シンプソンズ、原発設定だった。

 昔録画したビデオテープを整理していたら、十数年前(たぶん)の「シンプソンズ」が出てきた。久しぶりに見て思い出したんだけど、主人公ホーマーは原発勤務だったのよね。ええかげんな勤務態度で、仕事場で防護服着たままドーナツ食ったりしてる。それでその原発の経営者が悪役キャラで。釣りに行ったら三つ目の魚が釣れたりする。家族揃っての食前の祈りで、普通なら「神に感謝します」と言うところを「原子力に感謝します。他の国と違ってまだ1度も事故を起こしていないことに」と言って妻に「あなたいいこと言うわね」と言われたりしてる。
 日本の原発事故以降、ドイツやスイスでは「シンプソンズ」の原発エピソードの放送を自粛したとか。意味がわからん。今こそ放送したほうがいいのに。
 ところで、三つ目の魚はしゃれにならない話で、私の直接の知り合いは、昔、若狭の原発の近くで釣りをしていて、背骨がいびつに曲がった魚を釣ってぞっとしたと言っていた。
 これは小出さんが言っていたのだけど、英語では「核」と「原子力」の区別はなく、日本語では「核」と言うとイメージが悪いので都合よく「原子力」と言い換えている。そのくせ他国のnuclear developmentは「核開発」。自国のは「原子力開発」。
 atomic energyという言葉もあるけれど、原発は普通、nuclear power plantと言うよね。ホーマーの食前の祈りでもnuclear powerって言ってたよ。