石井紘基

 石井紘基原発利権も追求しようとしていた、というのを聞いたので、youtubeで「『日本病』の正体 石井紘基の見た風景」というドキュメンタリーを見てみた。
 1965年から6年近くソ連に留学していた石井は、帰国後友人に「ソ連は早晩崩壊する。もう崩壊している」「ソ連という超大国が、日本の社会とよく似ている。これは何とかしなければ」と語っていたという。国民には大切な情報を流さず、一部の政治家と官僚が経済を操る社会。ソ連崩壊の予言は20年後に実現した。
 殺される半年前に友人に宛てた手紙にはこうあったという。「所詮、身を挺して闘わなければ努まらないのが歴史的仕事ということでしょうから覚悟はしていますが、それにしても、こんな国のために身を挺する必要なんてあるのかな、との自問葛藤も無きにしも有らずです」
 崩壊するのか、このままのらりくらり行くのか。今まで危ない時にはのらりくらり助かってきた運のいい国だ。案外また朝鮮戦争でも再開して高度成長とか…。長い目で見たら、穏便に「うまく」崩壊するのが一番いいのかもしれない。
 このドキュメンタリーはフジテレビ制作。もともとドキュメンタリーの制作に携わっていた是枝裕和氏が言っていたと思うのだが、実は現場ではフジはすごくリベラルなのだとか。逆に一般にリベラルとされているような放送局の方が、すごくやりにくいのだそうだ。それ聞いて「夜中の誰も見てないような時間帯のドキュメンタリーなんて、どうでもよくて野放しなんじゃないの?」と私は思ったけれど。そういえば、videonewsで神保さんが「朝日(新聞?)って、ものすごく人間関係ドロドロしてるんだって、朝日の人みんな言うね」って笑っていたな。