『学生叛乱からロスジェネへ』at神戸大学

 映画が無料なので行ってきた。内容は『パルチザン前史』という映画の上映と、そのあとのトークセッション。トークセッションは『新左翼とロスジェネ』著者の鈴木英生と神大市田良彦と元立命館パルチザン闘士のお話。
 とにかく、お客さんの年齢層の高さと濃さがすごかった。この人たちが、まだ質問コーナーでもないのに、パネラーの人がしゃべってる最中に口を挟む挟む。とにかく、言いたくって言いたくって仕方がない。しまいに市田さんが「若い人、質問どうぞ。おっさんは勝手にしゃべるから」と言ってえんえんと続く元全共闘(たぶん)の話をさえぎるしまつ。面白かった。
 しかし「若い人」にマイクがわたると、みな一様に「今日は貴重なお話をありがとうございました。とても参考になりました。僕は○○大で△△をしてるんですけど」とかそのアレンジ形ではじまるのに???と思った。なんじゃその社交辞令は。大学関係者の人に聞くと、最近の院生なんかの間でははこうやって質問をはじめるのがスタンダードになりつつあるんだとか。まずは「貴重なお話」へのお礼とべんちゃら。そのあと自己紹介。ふーん、くだらん。言いたいことを矢も楯もたまらずしゃべり出すおっさんたちのほうがまだましかもしれん。
 映画は、安田講堂攻防戦も終わった1969年の京大と大阪市大の全共闘の記録映画。内容は…うーん。グランドで「軍事訓練」とかするんだけど、他の大学の全共闘もみなこんな感じだったとすると、宮崎学率いる民青軍団に簡単に負けるのも無理ないな、と思った。パネラーの人によると、最後のうどんのシーンは「撮影のためにわざわざ出かけていった」そうです。