『女人天下』の女の友情

 李氏王朝もの時代劇『女人天下』、yahoo!動画で配信していたので、100話過ぎから見始め、先日最終回を見終わった。全150話という、大河にもほどがあるという長さ。人気があって延長したとのことでこの長さだけど、100話過ぎの話の引き延ばし方はさすがにきつく、3歩進んで2歩さがる状態。あと3〜4回で最終回という頃になって急に巻きが入り、いっぺんに10年とか20年とか話が飛ぶのには笑った。韓国のドラマは本当に外的条件に左右されるのが面白い。

 見ていて興味深いのは主人公のナンジョンと王妃との紐帯のあり方で、すべてが陰謀と陥れ合いの世界の中で2人の女の友情はほとんど「愛情」かというほどアツく、まさにアンコンディショナル・ラブ。ここまで深い女性の同性間の愛情は、日本のドラマ(に限らないが)では描かれることはないと思う。強いて言えば戦国武将と側近に近いかもしれないが、完全な上下関係というよりは、「わたくしが王妃様を天下にのし上げてみせます〜」という感じなので、武将と知将という感じかな?最終回は、余韻のあるいいラストシーンだった。