「宮」つり目の王子様

「魔王」の続きが見たくてたまらず、DVD借りてこようかとも思うが見続ける時間もないので、気を逸らすために他に1話から配信していた「宮」を見てみた。同じ人が出てるし。

 もろ昔の少女マンガまんまのストーリー、絶対に(私には)面白いはずがないと思ったら、何とこれも、面白いのだった。こんなにひねくれ者でラブコメ嫌いの私が見ても、笑って楽しめる。特に王朝ものの時代劇を見たことがある人には、パロディっぽい部分もあるのでそれも笑える。

 フツーの女子高生がいきなり皇太子妃になり、2人の王子様の間でウハウハ、という、いつの時代の少女マンガか?と思える話だけど、ノリが軽快だしイヤミもないし、脚本はよくできててセットや衣装も豪華。こりゃ人気あるのわかるわー。「魔王」も「宮」も、今まで韓流ドラマに馴染みがなかった層にまでファンを広げた作品といわれているけれど、私も完全にその範疇に入っていたというわけか。

 6話まで見たけれど、gyaoに書き込まれていたレビューで「お披露目パーティのシーン、他で見た字幕では『落ちた物は自分で拾うな』と出ていたと思うけど…」というのがあった。確かにこのシーンは、まあ韓国語で何と言ってるのかわからないが、こっちの字幕のほうが合ってる気がする。このセリフが伏線となって、そのあと王子様が主人公が落とした靴を自ら拾って履かせてやる、というシーンがいっそう生きてくるのに。韓国のドラマや映画は(よくできたものは)こういう細かい伏線の張り方がとてもうまいものが多くて、何だかこう、作劇法みたいなものをすごく訓練されているような感じがする。照明の当て方なんかもすごく工夫されているのがわかるし、しばらく前から韓国が国策としてコンテンツ制作を打ち出して教育を進めてきた成果が出てきてるのかもしれんなあ、などと思った。