映画『あるスキャンダルの覚え書き』

 トレーラーを見て、女教師が悪魔のような男子生徒にホンローされる話、と思って見たらぜんぜん違った。これはちょっと…レズビアン差別という気もするなあ…。人間の悪意や執着をベースにした話はわりと好きだけど、露悪的なのはどうも苦手なので、見たあとイヤ〜な気分に。同性愛的なコワ〜イ執着を描いた映画では、男同士だけど『アパートメント・ゼロ』が面白かったのを思い出した。あれは「性」が表に出てなかったのでよかったのかも。

 ケイト・ブランシェットは「美人女優」ではないと思ってたけど、とてもキレイだった。やっぱ美人なんだね。エリザベスのイメージがあるので禁欲的な役柄の人かと思ったら、奔放というよりゆる〜いスキだらけの女をうまく演じていた。役者ですなあ。

 おかしかったのは、同DVDに宣伝として『Lの世界』というレズビアンを描いたドラマの第1話が収録されていたこと。やっぱそういう扱いなんだなあ。しかしまんまとはめられて、続きが見たくなってしまったよ『Lの世界』。あの2人の恋の行方はどうなるんだ〜。