派手好きな人たち

 いわゆる「大人のピアノ」教本を見ていたら、カッチーニアヴェマリアの初心者用楽譜が載っていて、弾いてみたらすごくいい曲だった。こんないい曲だったっけ?と思って、つべでいろいろ見て(聞いて)みた。検索したらスミ・ジョーが歌ってるのが1番上にきていたので見てみたけど、いまいちだと思った。この曲はこの人にはあんまり合わないのかもしれない。

 スミ・ジョーという人をぜんぜん知らないので調べてみたら、世界的に活躍してる韓国人オペラ歌手だそうで、いくつかビデオを見てみて、なるほど韓国人かー、と妙に納得したのだった。なるほど韓国人にはオペラが似合っている。基本的に歌がうまい。スミ・ジョーよりうまい人も韓国にはたくさんいるんじゃないかと思う。感情的、派手好き、悲劇好き、ドラマチックな傾向、大胆さと明朗さ。東洋のラテンといわれるぐらいだから、特にイタリアオペラはぴったりじゃないか。アヴェマリア、似合わんはずだ(他の、もっと派手なアリアはさすがにうまかった)。

 wikipediaによると、カッチーニアヴェマリアは実はカッチーニ作ではなく、ロシアの作曲家が1970年代に作ったという説が濃厚ならしい。言われてみれば旋律がポップスぽい気もする。ついでに、アルビノーニアダージョアルビノーニ作じゃないそうだ。