時報の音がキライ

 今年ちょっと体調を崩してから、かん高い音がしんどくなった。大声で騒ぐ子供の声とか、高い声の女の人やキンキン声の男の人の声も苦手になり、近くにいたらなるべく離れるようになった。
 今、テレビがないのでよくラジオをつけているのだけど、困るのが時報の音。ポッ、ポッ、ポッ、ぴーーー!の時報。ポッ、ポッ、ポッはまだ落ち着いていていいのだけど、ぴー!の音がかん高くてつらい。時報が近くなると急いでラジオの音を小さくしたりして。だいたい考えてみたらこの音、もともとぜんぜん美しくない。なんでこんな無粋な音が時報なんだ、と思い、もしかしてこれって日本だけかも?と思って調べてみたらやっぱりそうだった。そもそも多くの国では時報じたいないことが多いらしく、ラジオでも「今5時になりました」とアバウトに言うだけらしい。1秒でも正確な時間を知りたがる日本人らしい、と思いそうだけど、BBCワールドサービスでは時報はちゃんとある。日本のと似てるけどちょっと違う。ポッ、ポッ、ポッ、ポーーー、と、ずっと同じ音程なのだ。カンにさわるぴーーー!がない。日本もこれにしてくれないかなあ。
 イギリスでは時報がわりにウエストミンスター寺院の鐘の音が流されることもあるらしく、それはスバらしいとは思うものの、日本で寺の鐘を時報がわりにされても陰気くさくてぜんぜん嬉しくない。何かないかねえ。相撲のお囃子(って言うのか?)の音とか。あれは好きだ。あの変拍子はいい(ていうか拍子がない)。でも時報には向かないかなあ。
 「日本のうるさい私」じゃないけど、日本人はうるさいだけじゃなくて、心地よい音に鈍感なのかもしれない。