特別付録DVD??

 AERAムック『姜流』の広告を見て爆笑してしまった。これは行くとこ行ってますねえ。表紙にはジーンズに白いシャツで草原に佇み風に吹かれる姜さま。内容は「追憶のソウル2009」「AERA連載の好評エッセー 愛の作法」「対談 五木寛之佐藤優中川翔子」「熊本 漱石ゆかりの地を行く」「漱石をアジアの共有財産に」などなど。極めつけが「特別付録DVD『OFFな一日』」:思い出の散歩道 葛飾柴又、半藤一和との対談、本郷の居酒屋で妻を語る、姜尚中と読み直す憲法前文!
 AERAで連載していたコラムのタイトルが「愛の作法」だというのを見た時から、なんじゃこりゃーとは思っていた。いや、紅白でぬいぐるみ振ってた時も(私は紅白を見ていないが何人もから目撃談を聞いた)日曜美術館で司会してるの見た時も、ううむこれはと思っていた。しかしまあ、ここまであからさまにやるのならいっそさわやかという気もしないでもない。もちろん、売れるんだろう、これで。誰が買うのか? AERAがやってるということはある程度階層高めの職業婦人か専業主婦か…。
 しっかし、いまだかつて「在日」というイメージがこんな風に使われたことがあっただろうか。ムックの惹句は「プロを夢みた野球少年は悩み、煩悶し大学教授になった」。煩悶、懊悩、憂い。ちんちくりんのおじさんでは絵になりません。誰もムックは買いません。美中年がアゴに手を当てて眉間にしわを寄せて伏し目がちに煩悶しなければ。