「旦那」をやたら連呼する女の人

 どこにでもいる。ふた言目には(時にはひと言目から)「ダンナが」「ダンナが」ばかり言う人。これが若い女の場合は「カレシが」「カレシが」と全置換になるのだけれど、私が学生だった時の知り合いは凄かった。まだ結婚もしてないのにカレシのことを「ダンナが」「ダンナが」と連呼していたからだ。「結婚してんの?」と一度聞いてみたかったけど、こわくて聞けなかった。どうでもよかったし。結局この人は大学卒業してすぐ、その時の「ダンナ」とは別のダンナと結婚してたけど。

 こういう人たち、悪い人じゃないんだ。けっして悪い人じゃない。むしろ隠し事がなくてわりといい人だといってもいいかもしれない。ただ、知的な人たちではない。本人らもそれは標榜してないからいいんだそれは。ノロケだろうが自分が「男つき」であるとの主張だろうが、どうでもいい。

 けどもこの間、NHKトップランナーという番組で、ある作家の人がこういう人だったのですごく驚いた。それだけ。たぶん、この人の本を読むこともないだろうし。